建築工事の図面は電子化がおすすめ!メリットやサービス内容を解説

建築工事には多くの図面が必要で、建設会社さんは請負実績を年々重ねていくと図面の総量はどんどん増えていくことでしょう。
紙図面が増えていくと限られたスペースでの保管が難しくなり、その管理にお困りのご担当者が多いと思います。
その場合、図面のスキャニングによる電子化をおすすめします。
しかし、これまで紙媒体で図面を保管・管理していた企業では、電子化することのメリットや電子化しないでそのままにしておくデメリットが実感しにくいと思います。
そこで今回は、建築工事の図面を電子化すべき理由からメリット、サービス内容まで詳しく解説します。

目次

1.建築工事の図面を電子化すべき理由
 1-1.建築三法で図面の保存が義務づけられている
 1-2.紛失・破損を防止するため
 1-3.時代の変化に対応するため

2.建設工事の図面を電子化するメリット
 2-1.保管コストを削減できる
 2-2.図面の管理・共有がしやすくなる
 2-3.複製・出力ができる
 2-4.経年劣化を防げる

3.建設工事の図面を電子化するデメリット
 3-1.ウイルス感染のリスク
 3-2.ネットワーク環境のトラブル
 3-3.導入コスト

4.料金の目安

5.建築工事の図面をスキャンする流れ

6.建築工事の図面を電子化した運用例
 6-1.施工中の文書を共有サーバで管理
 6-2.竣工後にデジタルマイクロフィルム化
 6-3.ASPのワークフロー履歴の電子化

7.建築工事の図面を電子化するなら専門業者に依頼しましょう

1.建築工事の図面を電子化すべき理由

建築工事をはじめ、機械設計や電気設計などの業界でも図面の電子化は進んでいます。
ではなぜ図面の電子化が進んでいるのでしょうか。
こちらでは、建築工事の図面を電子化すべき理由について説明します。

1-1.建築三法で図面の保存が義務づけられている

建築工事には設計図や施工図、施工計画図などがありますが、建築三法(建築基準法・建設業法・建築士法)によって保存が義務づけられているものがあります。
保存が義務づけられている図面は以下の通りです。

● 建築基準法:保存が義務付けられている書類・図面はない
● 建設業法:完成図、発注者との打合せ記録、施工体系図
● 建築士法: 配置図、各階平面図、2 面以上の立面図、2 面以上の断面図、基礎伏図、各階床伏図、小屋伏図、構造詳細図、構造計算書

建設業法では、国土交通省令が上記書類・図面を保存しなければならないと定めています。図面によっては10年間の保存が必要なので、建築事務所は大切に保管しておかなくてはいけません。
図面を電子化すれば必要に応じて紙面に表示でき、HDなどの記憶媒体で長期保存ができます。
このような背景から、建築工事の図面を電子化する企業は増えています。

1-2.紛失・破損を防止するため

図面を電子化することで、紛失や破損などを防止できます。
紙媒体の図面は量が多くなると整理が大変になるので、必要なときに見つからない可能性が高いです。
また、図面の保存年数が長くなると経年劣化によって、文字が擦れたり破れたりすることも多いです。
図面を電子化すればデータとして整理されるため、簡単に必要な情報を見つけられます。
破損のリスクもないので、いつまでも安全な状態で図面を保存できます。
万が一のリスクを避けるためにも、図面の電子化は早急におこなっておくべきです。

1-3.時代の変化に対応するため

従来では図面を紙として保存することが一般的でしたが、近年では電子化する企業が増えています。
図面を電子化することで取引先との情報共有がスムーズになり、パソコンやスマートフォン、タブレットから簡単に閲覧できるようになります。
全体的な業務効率改善や利便性を考えると、紙媒体よりも電子化するほうが使い勝手が良いです。
時代の変化に対応するためにも、図面の電子化は必要不可欠となっています。

 

2.建設工事の図面を電子化するメリット

建設工事の図面を電子化するメリットとして、以下の4点が挙げられます。

● 保管スペースを確保できる
● 図面の管理・共有がしやすくなる
● 複製・出力ができる
● 経年劣化を防げる

それでは詳しく解説します。

2-1.保管コストを削減できる

建築工事の図面を電子化すればデータとして保存できるので、社内の保管コストを削減できます。
紙媒体の図面はサイズが大きく量も増えるため、広い保管スペースの確保が必要になります。
図面を電子化すれば必要に応じてプリントでき、不要になればいつでも処分可能です。
保管コストの削減は業務効率化にもつながるため、図面の電子化は企業にとってもメリットが大きいです。

2-2.図面の管理・共有がしやすくなる

建築工事の図面を電子化することで、社内外での管理・共有がしやすくなります。
紙媒体の図面は整理が難しく、共有するまで時間と手間がかかってしまいます。
電子化した図面データを共有サーバーに保管すれば、場所を問わずサーバーにアクセスすることで共有可能です。
取引先に図面データをメールで添付することもできるので、スムーズなやり取りができるようになります。
また、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットでも閲覧できるため、持ち運びにも便利です。
業務効率化だけでなくスムーズなやり取りができれば顧客満足度の向上にもつながるので、図面を電子化するメリットの1つです。

2-3.複製・出力ができる

図面は複数の業者に貸し出しすることもあるので、電子化することで簡単に複製や出力ができます。
紙媒体の図面の場合、都度プリンターで複製しなければいけないため手間がかかってしまいます。
図面を電子化すれば、業者に共有サーバーにアクセスしてもらうことで情報共有が可能です。
また、万が一災害によって紙が消失してしまったとしても、すぐに事業継続ができます。
何度でも図面の複製や出力ができる点は、電子化の大きなメリットです。

2-4.経年劣化を防げる

紙媒体の図面は、年数が経過すると経年劣化によって文字の擦れや破れが発生します。
図面を電子化すれば劣化の心配はないので、いつまでも綺麗な状態を維持できます。
また、デジタル技術の画像補正によって読み取りやすい状態にすることも可能です。
このように建築工事の図面を電子化することで企業資産の保護につながり、さまざまなメリットを得られます。

 

3.建設工事の図面を電子化する際、考慮すべき項目

建築工事の図面を電子化するメリットは多いですが、注意すべき点も存在します。
考慮すべき点として、以下のような3点が挙げられます。

● ウイルス感染のリスク
● ネットワーク環境のトラブル
● 導入コスト

それでは順番に解説します。

3-1.ウイルス感染のリスク

図面を電子化する場合、ウイルス感染のリスクが少なからずあります。
図面データはパソコンやサーバーに保存されるため、ウイルス感染が起きると情報漏洩する恐れがあります。
インターネットには悪質なハッカーが存在し、日々新しいウイルスが開発されています。
ウイルス感染を防止するには、ウイルス対策ソフトの導入やセキュリティポリシーを守った運用が大切です。
重要な図面データを外部に情報漏洩させないためにも、社内全体でセキュリティリテラシーを向上させるように徹底しましょう。

3-2.ネットワーク環境のトラブル

ネットワーク環境のトラブルが発生すると、電子化された図面の閲覧ができなくなります。
パソコンやサーバー側で通信障害が起きることもあるので、データ化されている図面に接続できないことがあります。
パソコンやスマートフォンに図面をダウンロードすれば、ネットワーク環境が悪くても閲覧可能です。
ネットワークによるトラブルは比較的少ないですが、万が一に備えて対応策を考えておきましょう。

3-3.導入コスト

建築工事の図面を電子化する場合、少なからず導入コストが必要です。
専用のスキャナーがあれば自社内で図面を電子化することもできますが、うまく全体をスキャンすることは難しいです。
また、これまで図面を紙媒体として扱っていた場合、社内全体への周知や運用のルール作りなども必要となります。
そのため導入コストが発生することを理解したうえで、図面の電子化を進めるようにしましょう。

 

4.料金の目安

建築工事の図面をスキャン代行サービスに依頼する場合、どれくらいの料金が必要なのかは事前に知っておくべきポイントです。
こちらでは、スキャン代行サービスである「大きいサイズのスキャン専門店」の料金の目安を紹介します。
下記料金表は、大判サイズ(A1・A2)製本図面のスキャンを依頼した場合となっています。

【カラーオーバーヘッドスキャナー 】(製本図面ほか、大判冊子原稿)

● ZEUTSCHEL OS12000 A1 使用
● 基本料金:1,000円

枚数A2・B3 (モノクロ)A1・B2 (モノクロ)A2・B3 (カラー)A1・B2 (カラー)
~100枚150円/枚200円/枚250円/枚300円/枚
101枚〜お問い合わせください

※大量の場合別途お見積
※すべて別途消費税

【モノクロフラットベッドスキャナー 】(大判製本図面(折込製本)など)

● NEWLY SCAMERA-1 使用
● 基本料金:1,000円

枚数A2・B3A1・B1
~100枚300円/枚400円/枚
101枚〜お問い合わせください

 

5.建築工事の図面をスキャンする流れ

図面をスキャン代行サービスに依頼するときは、以下のような流れで進みます。

  1. ご相談
  2. お見積もり
  3. 打ち合わせ、原本お預かり
  4. スキャン作業開始
  5. 納品、原本返却

「大きいサイズのスキャン専門店」ではお問い合わせフォームや電話から相談することもできるので、お問い合わせをお待ちしております。

「大きいサイズのスキャン専門店」のお問い合わせはこちら

Tel:079-281-2005
(受付時間:9:00~17:00 ※月〜金曜日、定休日:土曜日・日曜日・祝)

 

6.建築工事の図面を電子化した運用例

最後に建築工事の図面を電子化した運用例をいくつか紹介します。
実際にどのような運用をすればいいのかを理解できるので、ぜひ参考にご覧ください。

6-1.施工中の文書を共有サーバで管理

作業所サーバー上にBCS作業所標準フォルダを構築し、保存対象書類・図面をスキャンして所定場所へ保存する運用方法があります。
保存した図面ファイルは、竣工時に標準フォルダごとCDへコピーして提出します。
未電子化書類は管理部署へ提出することで、安全に保存可能です。
CDは全社サーバーへ標準フォルダを登録し、未電子化書類はPDF化して標準フォルダへ追加保存します。
これにより施工中の文書を全て電子化でき、共有サーバーで管理可能です。

6-2.竣工後にデジタルマイクロフィルム化

竣工後の原本はマイクロフィルムをアーカイブセンター(社外)で保存し、紙媒体は全て廃棄する方法もあります。
電子化データはアーカイブセンターから社内にアップロードすることで、必要に応じて活用できます。
紙媒体が必要な場合、アーカイブセンターからマイクロフィルムをドキュメント化して発送する流れです。
結果として紙媒体の保存場所に困らなくなり、アーカイブセンターを通じて安全に図面を電子化できるようになります。

参考URL:https://www.nikkenren.com/sougou/10thaniv/pdf/07-03-63.pdf

3章 3-2 竣工後に必要書類をデジタルマイクロフィルム化して保存する事例を参考

6-3.ASPのワークフロー履歴の電子化

ASPのワークフロー機能を使用し、誰がいつ使ったのかを履歴として残す方法です。
確認(承認)を押印ではなく、ASPのワークフロー履歴としておこなうことを工事関係者間でルール化します。
そしてASP業者を選定し、ワークフロー履歴を電子化して長期署名フォーマットを付与します。
データと確認(承認)記録をPDFファイルとして電子化することで、施工会社資料管理サーバーに保存できます。

 

7.建築工事の図面を電子化するなら専門業者に依頼しましょう

建築工事の図面の総量が増えると、整理や保存スペースの確保が難しくなっていくでしょう。
図面を電子化することでデータとして残せるので、利便性は大きく向上します。
また、情報が共有しやすくなり、経年劣化も防止できます。
もし建設工事の図面をスキャンしたいとお考えなら、創業65年の実績を持つ株式会社菅原へお任せください。
大切な図面を丁寧にスキャン、データ化させていただくので、ぜひ気軽にお問い合わせくださいませ。


▲参考になりましたらシェアお願いいたします

 このコラムは私が書きました。
 

 株式会社 菅 原 代表取締役 立岩敏哉

株式会社 菅 原 について
・1958年青写真屋として創業。
・図面の印刷、製本から始まりドキュメントの取扱い専門業者として63年の実績。
・「日本ドキュメントサービス協同組合」(旧:複写産業協同組合)所属。
・国交省他官公庁、ゼネコン、ハウスメーカー・製造メーカー様等を取引先とし
 時代の変化、お客様ニーズに即応しサービス内容を拡充、
 現在では全国対応の法人向けスキャンサービスを展開。
・業界屈指のスキャナー設備により、同業者からも信頼されるサービス品質を提供。
・2018年「大きいサイズのスキャン専門店」サイト
・2021年「書類・図面のPDF化専門店」サイトを開設