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食と人類の進化について

石器時代の人類の祖先は狩りをして肉を主食としていたと考えられていましたが、
色々な発見によってそうでは無いことが判ってきたそうです。

約700万年前の歯の化石に残っているのはデンプン。
何からデンプンを摂取していたか、
それはドングリなどの木の実や地下茎と呼ばれる木の根。
アクが強く不味くて消化が悪く栄養価も低い。
何故そんなものを食べていたのか。

元々人類の祖先は木の上で果実などを食べていたが、
地球の寒冷化によって食べ物を求め、地上に降りてきて二足歩行の人類が誕生した。
地上ではおぼつかない二足歩行の人類は、すばしっこい動物に食べ物を取られてしまう。
そこで見つけたのが他の動物が食べない堅い殻の木の実や地下茎と呼ばれる木の根だった。
木の実は堅い殻を割ると中からデンプンの塊が出てくる。
美味しくはないが食べなければ生き延びられなかった。
そんな生き残るための食の時代が500万年。

ところがその後、食の革命が起こります。
200万年前に現れた我々の祖先ホモエレクトス。
その食生活の激変を物語る証拠が発見されます。
石器を作るために石を割った欠片、石に在る穴ぼこが火を使った痕であり、
火で焼かれた木の実の化石が発見される。
人類が初めて火で調理した証拠です。
木の実や木の根は加熱により生のデンプンの堅い結晶がほどけ
ブドウ糖というエネルギーの元に分解される。
分解された糖が舌から脳へ甘くて美味しいという喜びを感じさせる。
不味くても消化が悪くても生命維持の為に食べざるを得なかった食材が、
火との出会いにより豊富なエネルギー源となり、しかも美味しい。
人類が初めて知る食の喜びです。

そして、加熱されたデンプンが祖先の体に大進化を起こします。

これまで生のデンプンからはごく少量しか得られなかったブドウ糖。
加熱により大量に得られる様になったブドウ糖は腸から吸収され脳に送り込まれる。
それを吸収しようと脳の神経細胞が増殖し脳が巨大化。
脳は体内で最もエネルギーを必要とする臓器で、
しかもブドウ糖しかエネルギーにできないのです。

生で木の実を食べていた500万年間はほとんど変化の無かった脳の大きさが、
200万年前火を使い始めた人類の脳は2倍以上に巨大化。
巨大な脳を手に入れた祖先は高い知能で様々な道具を生み出し、
仲間との結束を強め、生態系の頂点に躍り出ます。
食の大革命は今の私たちに繋がる脳の決定的な進化をもたらしました。
脳が大きくなってから狩りも出来るようになったと考えられています。

人間だけが他の動物と比較して特徴的に脳が大きい。
それは人間しか食べ物を加熱調理しないからです。
デンプンを調理した事が人類に進化をもたらしたのです。

低糖質ダイエットが注目されていますが、
最新研究では糖質を減らす事の危険性が判ってきたとの事。
短期的には体重を減らせても長く続けると深刻な病気のリスクが高まり
死亡率が上昇することが判明したらしいです。
なぜなら人類は進化の過程で糖質を最も重要なエネルギーとしてきたからです。

翻ってわが身の事を考えると、割とバランスのとれた食生活によって
今まで大した病気もせずにやってこられたのかなと思いました。
胃腸の弱さは母親譲りかと思います。
母は50歳で亡くなりました。だいぶ前に追い越しました。
娘が間に入らないと会話が成立しない相手にチョッと感謝です。

ヨーロッパでは新型コロナの第二波で大変な様です。
身近では、お付き合いのある会社の様子を伺っても、
イベントが軒並み中止でそれに伴う印刷物が全て無くなり、
わが社も注力する電子化案件も予算が付かず見送られる傾向です。
組合報にも掲載されていますが給付金、補助金、優遇貸付など
上手く利用して何とか凌いでいきたいのものです。